[9708][8985]ホテル株とホテルリートの比較。帝国ホテルVSジャパン・ホテル・リート


オールアバウトの記事で、ホテル株とホテルリートについて、どちらが儲かるかという比較をしているものがありました。
なかなか興味深いのですが、記事の更新日が「2014年9月」となっていてそれから1年半は経過していますので、現在の視点で追跡してみました。

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元の記事

元の記事はこちらです。
どっちが儲かる?ホテル運営会社とホテルREIT(AllAbout)
記事では、帝国ホテル(9708)とジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)を比較しています。
もちろん、記事中にも触れられているように、この両者ではビジネスモデルが全く異なるので、本来は直接比較をするのはかなり無理のあることかと思います。
ホテルリート自体は、ホテルの運営はしませんので。

記事では、そのビジネスの違いからジャパン・ホテル・リートの方が営業利益率が高いこと、景気低迷時にはジャパン・ホテル・リートの方が株価のパフォーマンスが良いことに触れています。
理由としてはホテル・リートの賃料種別で固定賃料の割合が高い(記事では74%)ことを要因としています。
つまり、景気動向に左右されずに一定の賃料を確保出来てきたから、ということです。
一方、帝国ホテルは自らホテル運営を行っていので、景気拡大期には宿泊客や宴会の数や単価の増加によってより直接的に業績の拡大が見込めるであろう、、という分析です。
記事は

今後の景気拡大を期待するなら、帝国ホテル。景気拡大を期待しないなら、ジャパン・ホテル・リート。

と結んでいます。

最新の動向

ということで、それから1年半経過した2016年3月、両者はどうなっているかというと。
Yahoo!ファイナンスでの「帝国ホテル9708」と「ジャパン・ホテル・リート8985」の比較2年チャートです。

ホテル・リートの圧勝ですね。

ちなみに帝国ホテルもホテルだけをやっているわけではなく、不動産賃貸事業も行っているようでして、そこも収入源としてみておくべきでしょう。
決算短信を見てみます。
平成28年3月期 第3四半期決算短信(平成28年1月22日 PDF: 621KB)(帝国ホテル)
上記PDFの最後のページに出ています。
平成27年4月1日〜平成27年12月31日の3四半期累計の数字によると

ホテル事業 不動産賃貸事業
売上高 39,069 2,781
セグメント利益 3,854 1,511

※単位:百万円
だそうです。
売り上げの割に利益は大きく、帝国ホテルもまた「不動産賃貸業」に割と依存している、ということがわかります。
オールアバウトの記事が書かれた2014年9月以降の日本経済が景気拡大期であったのかどうかは、微妙なところですが、投資行動としてはホテル・リートを選択していた方が正解だったようです。

帝国ホテルはホテルそのものを運営しているので、景気が良くなったからといって急に客室を増やしたりホテル建設をするわけにはいかないでしょう。
それに何よりホテルの場合サービスや人材など量産できない部分に強みがありますので、景気が拡大する時期に一気に業績アップ、は難しいのではないかと思います。

ホテル株投資は趣味の範囲で

では、ホテル株に投資することはダメダメでしょうか。
株式を保有することはその企業の一部を保有することに他ならないので、日本の近代化に文化面から大きな役割を果たした「帝国ホテル」の部分的なオーナーになることは大いに意義のある行為と言えるでしょう。
趣味の範囲で、ですね。
その意味で、帝国ホテル9708には「株主優待」が無いのが残念です。

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